生存報告書

趣味のメモ

ベルクマンの法則とか

f:id:nukospin:20180401050832p:plain

https://honto.jp/store/news/detail_041000024750.html?shgcd=HB300

【対談】瀬戸祐介&千松信也「熊撃ち・久保俊治と山野を歩く」

に行ってきた。

久保俊治さんは北海道で熊や鹿を撃って生計を立てておられる方で、19歳の六太くんという弟子を育てており、メディアにも結構出られています。最近ではアーブスクールジャパンという猟師を育てる取り組みを始めようとされています。

羆撃ち (小学館文庫)

羆撃ち (小学館文庫)

 

 

 アーブスクールジャパン – Erv Outfitters and guides school Japan

 

お話では北海道の久保さんの猟場の様子が写真とともに解説され、また質問コーナーもあった。本州とは違い動植物がとても大きく、めちゃめちゃでかいフキが生えていたり、鹿なのにイノシシと間違うくらい脂が乗っていたりする。中でも北海道のヒグマは400kg〜500kgという人間が太刀打ちできないくらい成長するので、北海道の山に入るなら銃は必須。本州には居ないヒグマという存在がさすが試される大地の魅力だなと思った。猟場も広大で他の猟師と獲物を取り合うこともないだろうし獲物もでっかいしハンターにとってはこの上ない環境だと思う。

 

恒温動物は寒い地域になればなるほど大型化するというベルクマンの法則というものがある。これは、大型化に伴い体表面積に対する体積の増加率が高くなり、体温維持の効率がよくなるから。一方暑い地域では放熱の方が重視されるため小型化する傾向にある。

エゾシカ、ホンシュウジカ、ヤクシカの順に大きいのはそのためで、これらの鹿は遺伝子的には同種であるという研究がされている。エゾシカヤクシカの2〜3倍。

またこれはイノシシでもリュウキュウイノシシがニホンイノシシよりも小型であることにも見てとれる。しかしイノシシの場合は気温の違いだけでなく、生息環境の違いにも関わっていると考えられていて、リュウキュウイノシシは島嶼地域に生息しているため、島の規則(フォスターの法則)が適用される。島嶼の哺乳類はイノシシのような大型獣が小型化し、逆にネズミのような小型獣が大型化する傾向がある。なぜなら島の資源量に限りがあるために天敵のいない大型獣にとっては小型化した方が代謝量や性成熟が早く生存・繁殖に有利なため、逆に小型獣にとっては捕食圧が少ないため外敵から隠れられる小さい体を維持する必要がなくなるため。

ちなみにイノシシは北海道には生息していない。体格の都合上、脚が短いため積雪の多い地域では越冬できないからと言われている。

 

またアレンの法則というのもあり、寒い場所ほど耳や尻尾などの突起部が小さくなるというもので原理は同じ。フェネックの耳が大きく、キタキツネの耳が小さいのはそのためで、本州に生息するツキノワグマと比べてヒグマの耳も小さい。

アローラロコンも通常のロコンと比べて耳が小さくなっている。

f:id:nukospin:20180331221154j:plain

 

逆に昆虫やカエルなどの変温動物は暑い地域ほど大型化する傾向にあり、逆ベルグマンの法則と呼ばれる。昆虫は寒冷地では活動時間が少ないため食料摂取量が減り矮小化しやすい、またカエルやヘビなどは寒冷地では日光浴などで体温上昇させる時間を少なくするため体積を減らして矮小化する傾向にある。

 

前は、動物の巨大化を妨げているのは骨格のヤング率なのかなと思ってたけど(体長が2倍になると、体積は2×2×2倍なので重量は8倍になるが、断面積は2×2倍なので骨格の許容重量は4倍にしかならない。)、実際は熱効率の方が影響でかそうね。