物語について
いつか学校の先生が言っていた言葉で、「物語(story)というのは星座のようにバラバラの事実を関連づけて都合よく構築されたものであって、星(star)を名詞化(-ry)したものなんだよ」という話が好きだった。
つまり物語というのは事実の堆積ではなく、語り部のセレクションによって決定される。例えば志望動機の根拠となりそうな体験だけを並べて関連づければ、あたかも御社の為に人生を歩んできたかのような物語が形成されるのだ。
これは物語の曖昧さの提起であると同時に、物語は自分で作って良い、という希望でもある。
しかしネットで調べたら先生が言っていたような記述は一切なく、この話は都合よく構築されたものだった。