生存報告書

趣味のメモ

ポケモンGOを始めて、辞めた話

ポケモンGOがリリースされたのは2016年7月、前期試験前の時期だったように思う。

周りに釣られてまんまとやり始めたが仕様を詳しく調べたりはせず、登下校中に見つけたら捕まえる程度でジム戦はしないライトプレイヤーだった。

9月、鳥人間の交流会で東京に行く機会があり、上野の安いカプセルホテルに泊まることにした。夜18時頃、宿に到着し暇だったのでポケGOでもするかと思い、散歩を始める。そしてたどり着いたのがあのミニリュウの聖地、上野公園の不忍池だったのである。

たどり着いたとき視たものは、それは異様な光景だった。

大勢のポケモントレーナーと思わしき群集が、各々のスマホをしきりに確認しながら座り込んだり立ち往生しているのである。100人はゆうに超えていたかもしれない。そして次の瞬間、一斉に群集が同じ方向に向けて歩き出した!!何が起きたのか分からず、ついていくと群集が足を止めたそこにはミニリュウが居たのである。初めてミニリュウを捕まえた喜びと、異様な光景に圧倒されたのも束の間、また群集が一斉に移動、ついて行くと今度はハクリューが居た。

この群集は約5分おきに一斉に移動しミニリュウを捕まえ、立ち往生を繰り返していた。彼らは「ここにミニリュウが居るぞー!!」とは一言も発していない。示し合わせたようにまた無言で動き出すのである。怖い。

この異様な光景の謎を暴かねば、と勇気を振り絞って近くに居たカップルに尋ねた。

カップルはポケモンの発生位置を特定する”外部アプリ”の存在を教えてくれた。なるほど皆それを合図に移動していたのだ。

カップルと打ち解けた後は、きのみの使い方、固定エクセレントスローのやり方、ジム戦の仕様、ポケモン個体値や、カイリューの最強の技構成など1から10まで教えてもらった。はがねのつばさという技が一番使えないカス技で、りゅうのいぶきが一番良いとのことだった。二人はほんの数日前に朝から並んで購入したポケモンGOプラスを腕に巻いてるのを見せてくれた。なんてかっこいいんだ・・・。

もはやポケGOの師匠である。

師匠たちとの別れは名残惜しかったがもう会うこともないだろうと連絡先を聞くことはなかった。

すっかりポケGO魂に火がついた私は、次の日早朝6時から不忍池に行き、時間の許す限りミニリュウを捕まえまくった。時にはミニリュウが池の中に発生して捕まえられず、苦汁を飲んだりした。4 時間くらいやっていたと思う。そしてついに、私は念願の個体値100%、奇跡のミニリュウを捕まえたのだった。このときの感動は今でも鮮明に覚えている。ニックネームは”神”にした。

 

ここまでが私がポケGOを本格的に始めた話である。

辞めたきっかけはその神が進化してはがねのつばさを覚えたからである。すぐにアンインストールした。